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« ケーンの介護日記 その7~宣告の日 後編~ | トップページ | このどうしようもなく醜く愛しい世界で その2 »

2022年4月17日 (日)

職場が変わりました!! CWです!!

 どうも、ケーンです。

 春は人事異動の季節です。

 私は今の職場に配属されて4年。途中、うつ病による休職期間があるので実働年数は2年といったところですが、だからこそ、今の仕事には向いていない、ぜひ自分の能力を活かせる職場へ異動させてほしい、と希望を出していました。

 復職したのが今年の3月1日。それから1ヶ月と半分、今の職場で仕事を続けていましたが、正直なところ、「異動させてほしい」と訴えた頃に比べると、今の仕事もそれほどしんどくないな、と思い始めていました。

 そう感じるのは、やっぱりうつ病から回復したからでしょう。

「あれ、改めてやってみるとこの仕事面白いかも」

とさえ思える瞬間もあったのです。

 なので、4月5日の内示の日、自分の名前がなくても、そんなに気になりませんでした。あと1年ここにいても、まあいいか、と。

 唯一気になったのは、上司(課長)の態度です。

 課長は私の希望と産業医の意見(異動させてやったほうがいい、と言ってくれていたようです)を理解してくれて、直接人事課に掛け合ったりと、いろいろと動いてくれていたようです。

 そんな課長から、一言もない。

「希望に添えなかった、ごめんね」

くらい言いそうな人なのに。

 別に謝罪がほしかったわけではありません。ただ、いつもはそうやって積極的に職員とコミュニケーションを取っている課長が、何も言ってこないのはちょっと不思議でした。

 その理由は、次の日に明らかになりました。

 4月6日の午後、私は課長にそっと言われました。

「3時になったら、部長のところに行きなさい」

 あ、そうか。

 一般に内示は、「局」という組織単位で行われます。その下に、部、課、係という単位があって、内示でどこの局に行くのかはわかっても、何課の何係に配属されるかは、後日にならないとわからないのです。

 そして、異動の中には「局内異動」というものがあります。局は変わらないけれど、課が変わる、あるいは係が変わる。その場合は、内示に名前は載りません。時機をみて、本人に直接口頭で異動が伝えられるのです。

 私はそれか。

 そう思って指示通りの時刻に部長席に行くと、案の定、局内異動を告げられました。

 移動先は、希望していた福祉職場。

 嬉しかったですが、同時にちょっと残念でもありました。やっと病気から回復して、今の仕事に面白みを感じていたところだったので。

 でも、希望していた職場に行けるんです。課長の努力もあったことですし、ここは素直に喜んで受け入れるべきだと思いました。

 職場に戻って課長に報告とお礼を言うと、

「希望に沿えてよかったよ。がんばってね」

と笑顔で肩を叩かれました。

 

 

 そうして、4月15日。

 私は新しい職場に配属となったのです。

 一口に福祉と言っても色々ありますよね。高齢者福祉、障害者福祉、国民健康保険や介護保険も分類は福祉ですし、子育て支援もそうです。

 私の仕事は、そのどれとも違うと言えるし、どれにも当てはまるとも言えます。

 ケースワーカー。

 福祉を少しかじった人ならば、この単語でピンと来るかも知れませんね。

 逆に今年新しく社会人になったばかり、とか、今就活中、という人には聞き慣れない単語だと思います。福祉に関する横文字の職業と言えば、ホームヘルパーとかケアマネージャーとか、ソーシャルワーカーなんかが有名ですが、ケースワーカーって? という人も多いかも知れませんね。

 私も就職するまでその言葉は知りませんでした。ちなみにケアマネジャーは私が就職した頃にはまだ存在しない職業でしたねえ(遠い目)。

 と、とにかく(笑)、ケースワーカーとは何ぞやというと。

 簡単に言うと、

「生活保護を受給している人たちのお世話をする人」

です。

 憲法で保障されている「健康で文化的な最低限度の生活」。これを実現するために存在するのが生活保護制度です。

 高齢で働けなくて、でも年金だけではとても生活できない、という人。

 障害を負って働くことができなくなり、困窮してしまった人。

 母子(または父子)家庭となり、親一人の稼ぎではとても一家の生活費を賄えない人。

 コロナ禍で勤め先が倒産してしまい、次の就職先が見つからずに困窮してしまった人。

 訳あってどこにも雇ってもらえず、困窮してしまった人。

 生活保護が好きな人。

 まあ最後のは冗談として(本当はごく稀にいるので冗談ではない)、そんな人たちが自分の力で生活できるまで保護、というとちょっと個人的には全部面倒を見るみたいで好きじゃないんですが、支援をする制度です。

 その最前線に立つのがケースワーカー。

 生活保護を受けている人、あるいはこれから受けようとしている人と実際に会って、その人の生活環境や病歴から家族関係、資産の保有状況(銀行口座の残り残高とか)に至るまで徹底的に調査して、その人が何にどれくらい困っているのかを把握し、制度の許す範囲で必要な支援(生活費の支給や病院受診の手配など)を行います。

 もちろん支援を開始したらそれで終わり、ということではありません。生活保護を受給している間は定期的に家庭訪問して生活実態を調査します。必要に応じて医師に病状を確認したり、親族に支援の要請をしたりもします。

 ここでみなさんに知っておいてほしいのは、生活保護は最後のセーフティーネットであり、親族の扶養義務がそれに優先するということ。法的にそうなっています。親子はもちろん、孫やひ孫、兄弟姉妹や甥や姪も、結婚相手の親だって親族で、お互いに扶養義務があり、それは生活保護より強いのです。生活保護は権利ですが、扶養は義務です。国に頼る前にまず家族間で助け合え、ということですね、乱暴な言い方をすると。これはちょっと、親族間の結びつきが強かった昔ながらの考え方なので、親族同士の付き合いが希薄になりつつある現代では時代遅れに感じる人がいるかも知れませんね。でも事実として現在の法律ではそうなっていますし、個人的には、これはこれからもなくしてはいけない条項だと思っています。

 ちょっと話が逸れました。

 とにかく、ケースワーカーは継続して受給者の支援をします。目標は、自立。自分の力で生活できるようになることです。

 生活保護は国民の権利ですが、同時に義務も発生します。自立のための努力を怠ってはならない、という義務です。

 働ける人は、一生懸命勤め先を探して就職しなければなりません。病気で働けない人は、病気が回復するために療養に努めなければなりません(具合が悪いのに病院には行きたくない、などというわがままを法律は許しません)。障害者にも、障害の程度に応じて働く義務があります(そのための施設(作業所)がちゃんとあります)。高齢の人だってそうです。本人も見落としている年金などがあれば、速やかに手続して受給しなければなりません。よくあるのが「軍人恩給」です。太平洋戦争に行って帰ってきた人の中に、この受給資格を持つ人がたまにいます。これがけっこうな額なので、老齢年金と合わせれば簡単に自立できる場合もあるのです。

 これらのことを、ケースワーカーは逐一指導(という言葉も個人的には好きではないので、指示と言い換えましょう)します。

 そうして全力でがんばった人を、全力で(法の許す限り)支援するのです。

 おお、人を助ける素晴らしい仕事じゃないか。

 と思ったアナタ。

 間違いではありません。

 でも甘い。

 ケースワーカーは、異動先としてはあまり人気がありません。なぜか。

 大変だからです。

 家庭訪問という現場仕事がある一方で、担当する受給者の支給額の決定や通知入力、扶養義務者や医師への照会文書の作成といった事務仕事も併行してやらなければいけません。一人で担当する受給者の数は、私が配属された課でいうと平均90~95世帯(「人」じゃないですよ、「世帯」です)。これ少ない方です。全国的に見れば150世帯を超えるところもざらにあったはず。仕事量だけでもなかなかです。

 それに加えて、電話対応。こんなことに困った、という相談から制度やケースワーカーに対する苦情(態度が悪いとか、冷たいとか)、単なる愚痴、嫌がらせなど、色んな電話がかかってきます。匿名のタレコミ(あの人生活保護受けてるくせにパチンコ行ってるわよ!!とか)もあれば、議員先生からのありがたいご指導もあります(皮肉ですよ、もちろん)。これもけっこう時間を取られます。

 精神的な負荷もけっこう大きい。

 相手は人間です。みんながみんな「良い子」ではありません。

 というか、人間、本能的には怠け者です。自分の好きなことだけをして生きてられるなら、それに越したことはないのです。好きなこと=働くことなら、ぜんぜん問題ないんです。後は勤め先が見つかるまで、応援してあげるだけ。晴れて就職して、全力で働いて、それでも足りなければその分は支援する。でもねえ、人は時に本能に忠実になっちゃうんですよ。支給される額で生活が成り立つなら、無理に働かなくても…ケースワーカーがうるさいけど、のらりくらりとかわしていれば、そのうち高齢になって、働かなくてもよくなるかも…なんて、変な人生設計しちゃう人もいるわけです。

 そうなると、なかなか働いてくれない。働いても、週1で3時間とか、ちょっとだけだったりする。そんな人を粘り強く指導(ここは指導でいいでしょう)するのもケースワーカーの仕事。逆に、働いて給料が出ても、そのことを申告しない人もいます。生活保護の支給額は「最低限」ですから、生活が苦しいのはわかります。でも生活保護の根本は「足りない分を支援する」です。ちょっとでも収入があったら、それを申告しなければなりません。その分、支給額を減額しなければならないからです。未申告分は「不正受給」になります。もちろん不正に受給したお金は返してもらいますし、悪質なら告訴もします。そうならないよう、常に目を光らせていなければならないのです。

 他にも言うことをきかない人はいます。

 子供の援助を受けなさいと言っても「子供には迷惑をかけたくない」と言ったり(じゃあ税金で飯を食う分にはいいのか)、通院に交通費がかかるから近くの病院にしたらと勧めても「私はあの先生しか信頼してないの」と拒んだり(自分が負担する分にはいいが、そういう人は毎月の支給額の他にタクシー代を請求してきたりする)、学校にも行かずゲームばかりしている子供(これは非常にデリケートな問題。難しいです)、家賃10万円超のマンションに住んでおいて転居指導に従わない人(憲法の「居住の自由」を主張する人たまにいます。家主とグルになって家賃詐称する人も)、どんどん子供を作っちゃう人(養えるか考えてから子作りしろ)、海外旅行のついでに現地で結婚して嫁を連れてくる人(だいたい無職で一緒に保護してくれと言います。ていうか旅費や滞在費はどこから出たんだこら)、子を虐待する親(これは深刻)、地道に働いて稼ぐより一発当てることばかり考えて株や怪しげな投資話に手を出しちゃう人(たいてい失敗します)、刑務所と生活保護を行ったり来たりする人(保護費を使い果たしたら誰かを殴って刑務所の飯を食いに行くという生活スタイル。悪いことしちゃいけません)、ギャンブル依存症の人(頼むから娯楽の範囲に抑えて)、とにかく人嫌いで家庭訪問を拒む人(頼むからドア開けて)、根っからの悪人(もう世に出しちゃいけない人間もいるんです)、etc…。

 ああ、書き出すと切りがありませんね。

 え? なんで配属されたばかりなのにこんなに書けるのかって?

 それは、私が今回、この仕事2回目だからです。

 1回目は新採用時。つまり社会人1年生の時、それから4年間やってました。

 いやもう、当時はカルチャーショックでしたね。大学を卒業したての若造には、なかなかの衝撃でした。こんな生活があるのか、と。

 まず部屋が汚い、臭い、服装もだらしない。そんな光景を他人に見られて平気な人がいるのも衝撃でしたし、そんな光景の中に平気で入っていく先輩ケースワーカーの神経にも衝撃でした。

「今日はいつもより片付いてるねえ」

 いやどこがよ? ていうか、いつもはもっと汚いの? なんか床がべとべとするんですけど!?

「あー終わった終わった。あのさ、これからコンビニ行こうぜ」

「え、何でですか?」

「決まってんだろ。靴下買うんだよ」

 やっぱり汚かったんかーいっ。

 

「お前舐めてんのかこの野郎!! ブチ殺すぞコラ!!」

「はいはい、わかったから落ち着こうね。興奮したら血圧上がっちゃうよ? それともまた酒飲んでるの?」

「の、飲んでねえよ!!」

「そっか、ならいいや。もう〇〇さんは一本気だからなぁ」

「そ、そうか? まあな。わかってんじゃねえか。ガハハハ」

「あははは」

 いやいや相手ヤカン持ってるんですけど!? 沸騰したお湯満タンなんですけど!? なんで笑ってられるんですか!?

「あー終わった終わった。いやあ、ちょっと怖かったねえ」

 やっぱり怖かったんかーいっ。ていうかちょっとどころじゃなーいっ。

 

「〇〇さん、こんにちは!!」

「はいこんにちは。お母さんいる?」

「いるよ!! ねえ〇〇さん、ゲームしよう!!」

「おう、やろややろう」

「あの先輩、家庭訪問は…?」

「ああ、適当に聞いといて。よーし、今日こそおじさんが勝つぞー」

 仕事しないんかーいっ。ていうか毎回遊んでるんかーいっ。

 

「ああケーン、悪いんだけど次の家、一人で行ってくれる? 俺、外で待ってるから」

「え、まあいいですけど…何でですか?」

「本人はいたって普通の高齢者なんだけど、一つ問題があってさ」

「え、これまでの記録には特に問題なところは…」

「犬だよ、犬」

「はい?」

「でっかい犬いるんだ、あそこ。俺、犬怖いのよ」

 そこかーいっ。

 

 …なんか、最後の方は先輩の笑い話になっちゃいましたね。

 まあ、大抵は善良な人たちなんですよ。支給された生活費をやりくりして、慎ましく生きてる。でも、そうじゃない人たちのクセがあんまりすごいんで、そっちのほうが印象に残っちゃうんですよね。

 色々ありました、ホントに。幸い、身の危険を感じたのは前述のヤカン事件だけでしたけど、喚く人や金切り声を上げる人、逆上する人、泣き出す人、果てはケースワーカーに色目を使う人までいました。

 不正受給もありました。大きいのは金額にして200万。追及しようとした矢先に本人は万引きで現行犯逮捕。警察署で面会すると、本人から生活保護を辞退したいとの申し出が。保護を打ち切れば不正がチャラになると思ったようですが、世の中そんなに甘くありません。保護は打ち切るけれど、その上で不正に受給した金額はきっちり請求。お金を返しながらでも保護は受けられるから、どうしても困ったらまた相談に来るようにと伝えました。職場に戻ると私は部長に呼び出され、「何でもっと早く見つけられなかったのか」と怒られました。

 ホント、時には割に合わない、大変な仕事です。それでも先輩や同僚、係長に助けられて、異動の辞令が出るまでの4年間、何とか挫折せずに勤めることができました。

 そんな仕事に、20年以上ぶりに戻ってきた。

 不安はゼロではありません。相手は人間ですから、きっと苦労もするでしょう。

 でも今、不思議と落ち着いています。何とかなるような気がするんです。

 配属初日、一通りの挨拶と机の整理が終わって落ち着いてから、自分が担当することになる予定の受給者の記録を拾い読みしました。

 前任者から「問題あり」と言われた人の記録から読み始めたので当然と言えば当然なんですが、やっぱり何かしらクセがある。

 最初は80を超えた高齢者で、身寄りもないし、年金は受給しているし、どこに問題が? と思いながら読んでいると、

「そのおじいちゃん、何回か結婚詐欺繰り返してるっぽいんです」

「え、80過ぎてますけど、この年で?」

「そうなんです。詐欺の証拠はないんですけど、結婚して、すぐ離婚して。その人、中国の人なんですよ」

「ああ、パスポートの写しありますね」

「向こうで結婚したから、婚姻証がありますよ。後ろに。二人で笑ってます」

「…ああ、ほんとだ」

「でも奥さんが入国審査通らなかったから、すぐ離婚したんです。怪しくないですか?」

「…めっちゃ怪しい」

「ですよねー」

とか。

 60目前でも清掃のパートでがんばってるおばさんだなぁと思って読んでいると、

「もうベテランだし、もう少し働く時間増やしてみようか」

「何でそんなこと言うんですか!! 月・水の週2回、3時間も働いてるんですよ!! あなたが働け働けって言うから、体中痛いのに無理して働いてるんじゃないですか!! 私だってもっと働けるなら働きたい!! でも無理なんです!!」

「痛いところ、医者に診てもらったの?」

「行ってないです!!」

 …いや病院行けよ。てかそもそも週2の3時間って短くね? 合わせても週に1日も働いてないよ?

とかね。

 何かしらツッコミどころがある。

 でも、これは対応したくないなぁ、とは思わない。さて、どう料理してやろうか(現実では料理できませんけど)、という思いがあります。悪いことをしたら、さてどうやってお仕置きしてやろうかなぁ、ってね。ことさら意地悪したいわけじゃありませんよ? 素直で平和なのがいちばんです。でも相手が喧嘩を仕掛けてくるなら、それを受けて立つつもりではいます。もちろん合法的にね。

 ケースワーカーの中には、受給者と仲良くなろうとする人がいます。寄り添って、信頼関係を築いて、そうして言うことを聞かせていく。そのためには努力を惜しまない。

 それはそれで理想的なケースワーカーの形ではあります。でも、残念ながら私はきっと、そうはならない。

 もちろん、相手が友好的にくれば、こちらは歓迎します。でも、反対に非友好的な態度を取られた場合に、こちらから歩み寄ろうとは思いません。それは私には「へりくだる行為」にしか思えないからです。それでは私の「自尊心」が保たない。歩み寄って拒まれたら、精神にダメージを受けるのはこちらです。なら最初から期待しなければいい。ケースワーカーは受給者の「お友達」ではないし、お友達になるために家庭訪問に行くわけではないのです。

 生活保護制度は平等です(法律ですから当たり前ですが)。ケースワーカーと仲良くなれば特別扱いされるわけでもなければ、ケースワーカーと喧嘩したからといって支給額を減額されたりすることもありません。もしそんなことを考えている受給者がいたら、最初から正しておいたほうがいい。ケースワーカーを好こうが嫌おうが、法律は受給者を支援するし、違反すれば罰します。法律が許す範囲なら全力で支援するが、法律を超える援助は一切しない。できない。ただそれだけです。

 がんばれば褒めるし、悪いことをすれば叱る。言ってわからないなら、手は上げない代わりに、ケースワーカーの権限を行使する。その方法はいくらでもあります。でもまあ、3回までは許しましょう。仏の顔も三度と言いますからね。

 受給者を舐めないほうがいい?

 わかっています。でもね、最初からガチガチに構えていくより、舐めてかかるくらいがちょうどいいと思います。やってみて、おっとこいつ思ったより手強いぞと思ったら、さっさと撤退して、次の手を考えればいい。大抵のことはやり直しがききます。命まで取られるような事態には滅多になりません。ヤカンは投げられるかも知れませんがw

 大事なのは、ブレないこと。厳密に言えば、ブレていると相手に思わせないこと。それは隙になります。隙があれば、相手はそこを突いてきます。そうならないためにはポーカーフェイスが一番。これは私、得意です。意識してやっているわけではありませんが、昔から「落ち着いて見える」「もっと年上なのかと思ってた」とか言われてきましたから。私には高校時代いじめられた経験がありますから、そのために身についた一種の防衛本能なのかも知れませんね。

 もちろん、事前準備も怠るつもりはありません。

 ざっと自分の担当地区を見てみると、どうも精神を病んでいる人や、そこまでいかなくとも情緒不安定な人が多いようなので、今度かかりつけのメンタルクリニックの先生に、精神病患者との付き合い方のコツのようなものを聞いてこようと思っています。正直なところ、私の目指すケースワーカー像は、ずばりその先生です。先生はいつもクールですが、必要な治療はしてくれるし、必要なら診断書もこちらの要望に沿った形で書いてくれます。でも、できないことはできないとはっきり言います。眠れないと訴えても、「これ以上の薬は法律上もう出せない」と言うし、病状が回復しているとみると遠慮なく薬を減らしていきます。

 もちろん私が知っているのは「私を診察する先生の姿」だけで、私の病気──うつ病以外の病気の患者にはどう接しているのかは知りません。例えばうつ病とは逆に激高するような人とはどう接しているのか、その辺を聞いてくるつもりです。

 

 

 …長くなりましたw

 もうつぶやきというよりエッセイですね、ここまで長くなると。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 とりあえず、2度目の、20ウン年ぶりのケースワーカー、こんな感じで無理なくやっていこうと思っています。誰が何と言ったって、自分が一番大事ですからね。

Img_0738

レト「レトのほうがだいじでち!!」

 ああ、うん、そうだね。キミも大事だよ。受給者よりずっとね。

 …ってか近い!! 近すぎ!! ピント合わないでしょ!!

 レトがうるさいので、今回はこの辺で。

 ケーンでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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