堂々完結、の巻
12月15日といえば、世間は「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の公開日ということで盛り上がっていましたが、僕の心は別の重大事で盛り上がっておりました。
そう、「天涯無限 アルスラーン戦記16」の発売日だったのです。
田中芳樹氏の長編小説「アルスラーン戦記」の最新刊にして最終巻。足かけ30年かけた物語がついに完結するとあって、この日が待ち遠しくてたまりませんでした。
仕事終わり、駅前の書店の新書コーナーに積んであったそれをさっそく購入し、帰宅。
表紙は勇ましいアルスラーン。彼を待っているのは明るい未来か、はたまた…? そして万感胸に迫る結末とは…?
答えはページをめくった先にある。誘惑に思わず手が伸びますが、ここは自制します。仕事で疲れてる頭では集中して読めない。たっぷり睡眠をとって、万全の状態で読むべし──と決めてました。なのでこの日は読まずに就寝。あれやこれやと展開を想像しながら眠りにつきました。
そして翌日。いよいよページを開きます。いざ、パルスへ!!
…。
……。
………。
──完──
「…終わった…」
ほぼ一気読みの後、溜息が出ました。終わった。とにもかくにも終わった。30年越しの長い長い物語が完結した、そのことに感無量の思いと、一抹の寂しさ。
面白かったです。
ただ、展開が少し駆け足だったかな? テンポよく、と言えば聞こえはいいんだけど…欲を言えば、もう1冊くらいかけて、もっとじっくり書き込んでもよかったんではないかとね、ちょっと思いました。
ただ、それを差し引いても十分に楽しめる内容でした。「皆殺しの田中」は今回も健在で、主要キャラが次々と逝ってしまうので、「大団円」とはいきませんが、絶望から時と世代を経て希望へと繋がるラストはよかったと思います。
アルスラーン戦記、全16巻。
間違いなく傑作です。この物語をずっと追いかけてきて本当によかったと思います。
田中先生、30年間、お疲れ様でした!! 素晴らしい物語をありがとう!!
未読の方は是非。今なら全巻収納BOXも売ってますよ
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