冒険の記録~シーズン2.3②~
※ネタバレ注意!!
【復活の条件】
皆が思った以上に事態は深刻だった。
芯脈の侵食は深く、今持っている原始の雫では足りなかったのだ。
ガラダは自分が原始の雫を入手したキンガル峡谷の、さらに奥地でなら新たな原始の雫が手に入るかも知れないという。
セシリー「私が行きます! だって、他に方法がないもの!」
ガルドリン「だったらこいつを連れていけ」
ガルドリンらはこの地を守る。キンガル峡谷へは、セシリーとケーンが向かうことになった。
途中、青く輝くエントの妨害に遭いながらも、峡谷の奥地についたケーンたち。そこは「聖雫の間」と呼ばれる美しい場所だった。
そこで、セシリーは原始の雫を手に入れる。
セシリー「これで芯脈は浄化できます。そして、その後は──」
陰のある表情のセシリー。
セシリー「隊長、これだけ言わせてください──。ありがとう」
始まりの洞に戻ったケーンたち。いよいよ浄化と言う時、突如として現れた人物があった。それは、黒き霧と共に消えたはずのロイグであった。
だが──。
セシリー「ロイグではありませんね?」
ロイグ「黒き鎧を捨てれば、私は何者にもなれる。黒き情念を渡り歩き、何者にもな」
ガルドリン「黒騎士め!! てめえがいるってことは、レオもどこかにいるんじゃねえのか!?」
黒騎士ロイグ「お前たちはもうすぐ死ぬ。その間際に知りたいのは、レオとやらのことか?」
セシリー「知りたいことはたくさんあります。ですが、あなたに聞きたいことはありません!!」
双方、武器を抜く。襲いかかる黒騎士。迎え撃つケーンたち。戦いが始まる!!
セシリー「フィンダムの闇は、悪の住み処ではない!!」
黒騎士ロイグ「死は常にお前たちの側にある。狂った竜に殉じて死ぬがいい!」
強大な力を振るう黒騎士。瞬間移動で間合いを詰める。重力魔法が自由を奪う。十本の剣が自在に舞い、覚者たちを切り刻む。
苦戦を強いられながらも、だが少しずつ、覚者たちは黒騎士に手傷を負わせていった。
そして──。
渾身の一撃が、黒騎士を撃った。
黒騎士ロイグ「クッ…白竜の覚者…侮れぬわ」
どう、と倒れる黒騎士。黒い霧が黒騎士の身体を覆い、それが消えた時、倒れていたのはロイグであった。
ロイグ「黒き後ろ盾を退けるか…。闇を恐れない…頼もしいよ」
ロイグのそばに膝をつくセシリー。
ロイグ「病人を見捨てない…運命と受け入れない…」
セシリー「そんなフィンダムを一緒に作ろう? 協力してくれるよね?」
ロイグ「もちろん──」
両手をゆっくりと伸ばすロイグ。
ロイグ「私は…フィンダムが大好きだ…」
そう言って、ロイグは息を引き取った。
きっ、と顔を上げるセシリー。
セシリー「浄化を、始めます」
セシリーが原始の雫を掲げると、周囲に光が満ち、芯脈は青き輝きを取り戻していった。
と、そこへ響く咆哮。精霊竜が宙を舞っていた。
ガラダ「ウィルミアはもうかつてのウィルミアではない…。我々は、間に合わなかったのだ」
白竜神殿。
白竜がいったん戻ったケーンに語りかけた。
白竜「精霊竜は──無念なことをした。急ぎ、倒し、竜の尊厳を守ってやれ」
白竜「魔物に堕す前に──倒してくれ。案ずることはない。精霊竜は覚者を残した。さだめを予期していたのだろう…」
竜に挑む戦いが、はじまる──。
~つづく~
« 冒険の記録~シーズン2.3①~ | トップページ | 冒険の記録~シーズン2.3③~ »
「ゲーム」カテゴリの記事
- DDONな日々~クラン移籍しましたの巻~(2017.09.30)
- DDONな日々~クラメン募集の巻~(2017.07.15)
- DDONな日々~百鬼夜行の巻③~(2017.07.11)
- DDONな日々~百鬼夜行の巻②~(2017.07.10)
- DDONな日々22~モノクロームシリーズの巻~(2017.04.05)
コメント